『現代思想 5月臨時増刊号 総特集 鷲田清一』に、山縣良和が寄稿しております。
ぜひ、ご覧いただけましたら幸いです。
「ここにいてもいい」
1998年、服飾専門学校へ進学した頃の僕は、本を全くと言っていいほど読んだ事がなく、読書に対して強烈な苦手意識がありました。そんな中、自分の好きなファッションの分野くらいは真面目に勉強しなきゃと思い、ある日、本屋で出会ったのが鷲田清一さんの書籍でした。『モードの迷宮』、『ちぐはぐな身体』、『ファッション学の全て』、『人はなぜ服を着るのか』などです。その時までただただ自らを装う事を軸としたファッションが好きという思いのみが大きな原動力となっていたのですが、それらの本を手に取ってからというもの、ファッションの奥深さを痛感して、それこそ読み進めるたびに目から鱗の日々でした。そして新たなファッションの知見を得ることによって、一生涯をファッションと向き合ってもいいという気持ちが持てるようになりました。それから20年以上時が経ちましたが、僕はいまだにファッションに向き合えています。その大きなきっかけをくださった鷲田さん、そして今回このような機会をくださっ た現代思想編集部の方々、本当にありがとうございました。







