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本日よりスペシャルアイテム販売開始

本日5/13(木)よりVermeerist BEAMSさんにて、山梨県富士吉田産地の生地を使用したスペシャルピースを数量限定にて販売いたします。

<山梨県富士吉田産地について>

日本の繊維産地は輸入生地の浸透により、絶滅の危機に瀕しています。
現在、生き残っているのは長年の国際競争の中を生き残ってきた工房で、非常に高い技術を有しています。
今回、私たちが訪れた山梨県富士吉田市もそのような工房が残っている産地の一つです。

富士吉田で織物が始まった歴史は、江戸時代まで遡ります。
富士吉田周辺の産地は郡内産地と呼ばれ、縞模様の織物産地として広く知られ、海気と呼ばれる海外から来た絹織物の国内生産に成功した地域でもありました。
当時の文献には「郡内縞」、「郡内海気」と記されており、高級絹織物の生産拠点であったことが伺えます。
この「郡内縞」、「郡内海気」は主に羽織の裏地に使用されていました。

江戸時代は町人の贅沢を禁止する奢侈禁止令が発布され、絹や華美な色柄を身につけることが禁止されていました。
そこで町人たちはこの禁止令をくぐり抜けるために、表地は質素な生地、裏地に「郡内縞」、「郡内海気」を使用することで隠れたおしゃれをしていました。

明治・大正時代には海気を「甲斐絹」と改め、郡内地域の主力商品として大きく発展していきます。
目の詰まった高密度の織物技術を生かした、傘の生地や、洋服の裏地などが生産されるようになりました。

今回のイベントでは職人のみなさまからご協力いただき、新しく生地を製作するのではなく、生地工房で眠っている生地に焦点を当て、クオリティが高いにもかかわらず捨てられてしまう生地にもう一度、命を宿すことにしました。
また、「甲斐絹」のこっそりと裏地でおしゃれを楽しんでいたという、昔の人々のエピソードをインスピレーションに、表地に透ける素材を使用、裏地にも同じく山梨産地で出会った生地を配置し、独特の立体感とボリューム感を楽しんでいただけるアイテムをご用意いたしました。

それぞれが職人が拘って製作した生地を使用しております。
ぜひお手にとってご覧ください。

<詳細>

開催期間:2021年5月13日(木)~5月30日(日)

開催店舗 :フェルメリスト ビームス(原宿)

住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15 神宮前テラスB1F

インスタグラム:vermeeristbeams